GUARDIANWALL/WEBGUARDIAN のすべてのバージョンにおいて、OS 側でプロセス ID が 5 桁未満となるよう に設定を行う必要があります。
GUARDIANWALLでは、各メールに対して識別子(ID)を付与しており、この ID を作成する際に OS のプロセス ID において 5 桁の値を利用します。OS のプロセス ID の値が 6 桁以上の場合、 GUARDIANWALL の ID 作成以降に異常が発生します。
事前に以下のとおり、OS 側でプロセス ID の上限値が 5 桁となるよう設定を行ってください。
- pid_max の設定を 99999 に変更する
# vi /etc/sysctl.conf
kernel.pid_max=99999
- カーネルにパラメータを反映する
# sysctl -p
なお、OS のプロセス ID が 6 桁以上となっていた場合、以下の影響が発生する場合があります。
(1) 保存メール機能/全文検索機能
- 一部のメールアーカイブが欠損する可能性があります。
- メール一覧(メール閲覧画面/全文検索実行画面/ログ閲覧の情報検査ログ画面、保留メール操作ログ画面、保存メール閲覧ログ画面)に表示されたメールの本文閲覧を実施した場合、別メールが表示される可能性があります。また、この場合はメール閲覧画面で表示される件数より一括ダウンロード件数が少なくなります。
(2) 保留メール/一時保留メール機能
- 送出や削除等の操作を実行したあとも、一覧にエントリが残存し続けます。
- 保留メールの送出/削除処理の実施有無にかかわらず、未処理保留メール再通知が 1 回目は指定値で送信され、2 回目以降 1 分毎に送られます。(一時保留メール機能では発生いたしません)
(3) 添付ファイル暗号化機能
- 添付ファイルの暗号化処理に失敗し、メールの送信に失敗します。
(4) 操作記録・監査機能
- 保留メール/一時保留メールに対する閲覧・監査を実施した際、実際に操作したメールだけでなく、それ以外のメールも閲覧済み・監査済みになる場合があります。
- 保留メールの操作が同一メール ID として記録されるため、メール監査統計レポートにおいて、監査・閲覧・保留処理の実施数が多くカウントされます。
(5) CUI からのコマンド実行
- 各コマンドの実行に失敗します。
- mw_qmgr -c / mw_qmgr -u / mw_qmgr -U (保留 DB の不整合を修復するコマンド)
- mw_qmgr -p (一時保留メールの送出を回避するコマンド)
- getmail.pl (メール抽出ツール)